【ますます伸びるネットの動画広告市場】
コロナ禍を機に、インターネット広告市場は高い水準の伸びを遂げています。中でも顕著なのが動画広告です。昨年、2021年の動画広告市場は、4,205億円(前年比42.3%増)と算出されました。今後も成長が予想され、2022年に5,497億円、2025年に1兆465億円に達する見込みです。
今後も成長が期待されるネットの動画広告、特にGoogleが提供するサービス「YouTube」で配信される動画広告はカーディーラー様でも積極的に取り組んでいらっしゃるかと思います。当社でも常に多くのカーディーラー様から「YouTube広告」制作のご依頼をいただいております。
(参考:2021年サイバーエージェント調査資料より)
そこで、改めてYouTube広告活用のメリットと当社がおススメの動画広告タイプをご紹介させていただきます。
【「YouTube広告」のメリット】
1.日本国民の多くの人々に動画広告を配信できます。
コロナ渦による“おウチ時間”が拍車をかけたこともあり、国内のYouTube視聴者数は6500万人とされています。(Google社発表資料2020年9月)
世代別では10~40代の90%以上がYouTubeを視聴しています。(総務省情報通信政策研究所 令和3年8月)
また最近では、「コネクテッドTV」の普及により、YouTubeとTVをつなぎ、一人はもちろんのこと、友人、家族など複数人で視聴する機会も増えています。
さらに、超高速通信の5Gのエリア拡大など、視聴環境の変化も動画広告の成長を後押ししています。
2.静止画に比べ動画の情報量は圧倒的に多く、より強く印象に残ります(視覚+聴覚)。
例えば15秒の動画を1枚1枚の静止画に分解すると、約450枚もの情報量に相当するとも言われています。
また、音には、「イメージ・感情・行動」3つの誘導効果があると言われています。
視覚と聴覚の相乗効果で訴えかける動画は、イメージに合う音と映像の組み合わせにより、心に残る広告にすることができます。
3.視聴ターゲット層が選定できます。
配信エリア、期間、年齢層、男女、子供の有無など、特定のターゲット層にアプローチできます。
ただし、あまり細かく限定すると広告の表示回数が少なくなる可能性があり、ある程度幅を持たせることが大切です。
4.低額の予算からスタートできます。
予算規模に応じて、低額からリーズナブルな費用で実施できます。テレビ、ラジオ、チラシなどと比較して、コストパフォーマンスの良い広告メディアといえます。
5.きめの細かい効果検証が可能です。
管理画面上で、視聴回数や視聴率を確認することができ、またアナリティクスを活用すれば、クリック率、広告経由のサイト流入数やコンバージョン数、そのユーザーのサイト内での行動までも分析することができます。
テレビCMやチラシなどに比べ、視聴者の行動など、細かい情報を得ることができる広告媒体といえます。
さらに、広告掲載の前後での自然検索流入数の変化なども確認することで、広告の間接的な効果も把握できます。
【主な広告タイプとおススメのタイプ】
YouTube動画広告には様々なタイプがありますが、今回はその代表的なものをご案内します。
「スキップ可能なインストリーム広告」
動画の再生前後や途中に流れる広告です。YouTube視聴中に最も多く目にする広告で、ユーザーは5秒でスキップすることができます。スキップされた場合、費用が発生しないのが特徴で、興味のない広告に対してはユーザー自身がスキップをするので、無駄な料金が発生しません。スキップされなかった場合、ユーザーに動画を長く見せることができるため、商品やブランドについて深く知っていただけます。興味のあるユーザーに効果的効率的にリーチできるといえます。
ただ、ユーザーの意識は「スキップボタン」に集中しており、広告に興味を惹かれない可能性もあります。
広告を見ていただくためには、続きが気になるようなストーリー構成や、関心を引く映像やナレーションを冒頭に入れたりと、様々な工夫が求められます。
「バンパー広告」
ブランドや商品の幅広い認知を目的とする広告タイプです。広告の尺が「6秒間」は短いと思われるかもしれません。ただ、現代人の集中力が続く時間は約8秒という調査結果もあります(マイクロソフト社「Attention Spans」2015より)。したがって、後ほど紹介する「スキップ不可のインストリーム広告」は15秒間なので、途中で飽きられる可能性もあります。もちろん「バンパー広告」も最後まで観ていただける半面、情報を詰め込み過ぎると逆に伝わりません。
広告一つにつき、メッセージは一つに絞るのがポイントといえます。
「スキップ不可のインストリーム広告」
「15秒間」表示できる広告なので、TVCMと同じ情報量を伝えることが出来ます。ただし、その15秒間にわずらわしさを感じるユーザーもいます。ターゲットを設定する際には、クルマ関連のチャンネルとの連動など、興味のあるユーザーに届けることを意識する必要があります。
「インフィード広告(旧ディスカバリー広告)」
YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告です。
広告「サムネイル」のクリックで、動画広告が再生されます。
ユーザーは自発的にクリックして動画を再生するので、動画の内容や商品に関心が高いケースが多く、コンバージョン(サイトに遷移し、キャンペーン申込など)獲得に向いています。
「ディスプレイ広告」(インバナー広告)
YouTubeを視聴するユーザーや関連動画を探しているユーザーに対して幅広く広告を表示するので、認知拡大に向いています。静止画像があれば、配信できるので動画を制作しなくても良いという点ではコストや手間がかかりません。また、GmailやWebサイト、アプリの広告スペースなどYouTube以外にも配信が可能です。
おススメの広告タイプは?
それは、当社のクライアント(カーディーラー様)も多く利用されている「スキップ可能なインストリーム広告」と「バンパー広告」です。
「スキップ可能なインストリーム広告」は前述の通り、興味の無い視聴者はスキップし、その分の広告費も発生しないという点で対費用効果が高い広告です。YouTubeの視聴時、この広告タイプが最も多く流れるのも納得です。ここで求められるのが、スキップされない工夫です。
例えば、
・冒頭の5秒で興味を喚起する映像や音楽、ナレーションにインパクトのある素材を用意する。
・最初に何の商品/サービスかが分かるようにする。
・5秒後が観たくなるストーリー性(起承転結など)を考える。
・リズム感があり、聴き続けたくなるCMソングを用意する。
などが考えられます。
この広告のキャンペーン目標は、
・販売促進
・見込み顧客の獲得
・ウェブサイトのトラフィック
・ブランド認知とリーチ(広告を見たユーザー数)拡大
・商品やブランドの比較検討
の五つとなります。
他方「バンパー広告」の最大の魅力は、広告ボリューム数の多さです。新車のデビューやキャンペーンなど、幅広く認知を図りたい際に効果を発揮します。課金は1,000回表示ごとですが、その広告料金が比較的安価な点も各社で利用される理由の一つです。ただし時間尺が6秒間しかなく、この短い時間にどれだけ伝えたいメッセージを表現できるかがキモになります。Googleが「バンパー広告」を「動画広告の俳句」と表現していますが、言い得て妙という感じです。
この広告のキャンペーン目標は、
・ブランド認知とリーチ(広告を見たユーザー数)拡大
です。
ちなみに、YouTubeチャンネルの検索枠で「バンパー広告」と入力すると、その事例が出て来ます。「バンパー広告 自動車」の入力ではカーディーラーの「バンパー広告」もいくつか表示されます。
なお、「スキップ可能なインストリーム広告」「バンパー広告」の表示される場所は、YouTube および Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリとなります。(朝日新聞、毎日新聞、スポニチアネックス、msn、DAZN、GYAO!など)
【動画広告の制作ポイント】
最後に動画広告を制作する際のポイントを二つご案内させていただきます。
【行動を促すキーワードを入れましょう~キーワードを拾う方法】
「関連キーワード取得ツール」の「ラッコキーワード」で、視聴者が関心を持つキーワードを拾うことが出来ます。このサイトで、例えば「カローラクロス 埼玉」を入力し、さらに上の方に表示されている「動画(▶)」のアイコンをクリックすると、関連するキーワード「トヨタ」「トヨペット」「展示」「試乗車」「中古車」「レンタカー」などが上位表示されます。これは、YouTube視聴者が「カローラクロス 埼玉」で検索する際、これらのキーワードを組み合わせて入力している結果です。
結果、新車販売店が「カローラクロス」のYouTube動画広告を考える際、展示車両や試乗車の有無が広告効果を左右することが考えられます。
自社HPの「展示車」「試乗車」の紹介ページ、試乗予約ページと連動させ、「試乗はこちら」など行動を促すフレーズを入れることで、自社サイトへのアクセスが期待できます。
※「ラッコキーワード」https://related-keywords.com
※「ラッコキーワード」は無料登録をお勧めします。登録無しの場合、5キーワードしか検索できません。
【コストをかけない動画広告制作】
LP(ランディングページ)の流用で動画広告を作成できます。LPの写真や文字に動きを付け、ナレーション、音楽を加えることで比較的低価格&短時間で動画広告を制作することができます。
まずは、比較的シンプルな1本制作/配信し、視聴者の反応を伺いながら次の広告方法を検討するのも一案です。
【まとめ】
日本中の幅広い世代に効率よくリーチさせることができる「YouTube広告」。
広告の目的に基づき、適切な効果測定を行うことで、改善点も明確になります。
「YouTube広告」は、配信して終わりではなく、効果測定・分析と改善を繰り返すことでさらに成果を高められる媒体です。
■弊社「SPコンシェルジュ」にもご相談ください!
最近は、動画制作ソフト、音声ソフトなどがあれば、数多くの種類がどなたでも動画広告をつくることができます。
ただ、視聴者の心を引き付け、効果が期待できるものが誰でも出来るかといえば、ある程度の知識/ノウハウが求められます。
「やはり餅は餅屋に任せたい」カーディラー様は、「SPコンシェルジュ」にお気軽にご相談ください。また、すでに動画広告を実施されているカーディーラー様でも、別の切り口をご提案します。
他にも、リスティング広告やGoogleビジネスプロフィールの運用、LP制作、チラシ/DMなどの制作、印刷、イベント、ノベルティなど販促プロモーションのサポートもワンストップで承ります。
自動車販売店様向けのWEB広告のことなら、自動車ディーラーに特化した広告代理店「株式会社SPコンシェルジュ」。
ご相談・お問い合わせもお気軽に!ご連絡お待ちしております。